『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』の相関図は、黒装派と翠装派の二色だけでは整理できません。第7話現在は、王位・ドラゴン・軍事力・血統・忠誠が別々に動いています。
情報基準日:2026年8月8日/U-NEXT配信済み第7話「冬のドラゴン」までを対象/シーズン3第7話までとシーズン2までのネタバレを含みます。原作『炎と血』で描かれる先の出来事は、ドラマ版で確定した事実とは分けて扱います。
HBOオリジナル『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』は、日本では2026年6月22日からU-NEXTで独占見放題配信されています。全8話で、字幕版・日本語吹替版を毎週1話ずつ配信。2026年8月8日時点では第7話まで公開されています。
シーズン3開始時には、U-NEXTが主要人物とドラゴン総勢46名をまとめた公式キャラクター相関図も公開しました。
ただし、46名を一人ずつ覚えるだけでは、現在の勢力関係はつかみにくくなっています。
シーズン3で重要なのは、「その人物がどちらの陣営にいるか」より、「いま何の力を持ち、誰と利害が一致しているか」です。
この記事では公式相関図と第7話までの公式エピソード情報を基準に、《黒装派》《翠装派》の主要キャスト、新たな騎竜者、ハイタワー家や北部の新勢力を整理します。そのうえで、シーズン3で実際に変化した人物関係を5つの力に分解して読み解きます。

※第7話までの公式情報をもとに当サイトが独自に整理・作成した相関図です。
※公式相関図ではありません。
- シーズン3相関図|黒装派と翠装派だけでは足りない理由
- 《黒装派》主要キャスト|レイニラは「竜の女王」から統治者へ
- ジャセアリーズの死で黒装派の「次世代」が変わった
- アルフ・ヒュー・アダム|新しい騎竜者3人が最大の変数
- アダムとアリン|同じ父を持っても「力」の種類は違う
- 《翠装派》主要キャスト|王・摂政・軍の中心が分かれている
- シーズン3新キャスト|オーマンドらが「第三の意思」を持ち込む
- クリーガン・スタークとジェイン・アリンは「新キャスト」ではない
- 第7話までで重要な人物関係5組|相関図はどう変わった?
- シーズン3の本質は「血統・ドラゴン・権力」が分離したこと
- 第1話から第7話まで|相関図が変わった順序
- 原作『炎と血』とドラマ版の相関図は分けて考える
- 相関図が分からなくなったら3つだけ確認する
- よくある質問
- まとめ|第7話の相関図は「所属」より「持っている力」で読む
- 確認した主な公式情報
シーズン3相関図|黒装派と翠装派だけでは足りない理由
王位争いの出発点は明確です。
ヴィセーリス1世から後継者に指名されたレイニラを支持する《黒装派》と、ヴィセーリスとアリセントの長男エイゴン2世を王として擁立した《翠装派》が対立しています。
しかし、第7話まで進んだ現在は「黒対翠」だけで人物を分類すると、戦況を読み違えやすくなっています。
| 力の種類 | 主な人物 | 第7話までのポイント |
|---|---|---|
| 王位・統治 | レイニラ、エイゴン2世 | 王を名乗ることと、実際に土地や民衆を統治できることが別問題になった |
| ドラゴン | デイモン、エイモンド、アルフ、ヒュー、アダムほか | 竜を持つ人物が増え、陣営の指導者が全騎竜者を完全に管理できるとは限らない |
| 陸軍・領地 | オーマンド、クリストン・コール、北部諸侯 | 王族とは別に、実際の兵力を動かす人物の判断が戦局へ直結する |
| 海軍 | コアリーズ、アリンらヴェラリオン側 | ガレットの海戦によって海上戦力も独立した重要軸になった |
| 血統・忠誠 | 新しい騎竜者、ヴェラリオン家、地方諸侯 | 血がつながっていることと、同じ政治目的を持つことが一致しない |
この5つを分けて見ることが、シーズン3相関図を理解する近道です。
特に大きいのが、新しい騎竜者の存在です。
黒装派はシーズン2終盤にアルフ、ヒュー、アダムを得ました。ドラゴンの頭数だけなら大幅な戦力増強ですが、3人とも王宮でターガリエン王族として育った人物ではありません。
ドラゴンに選ばれたことは、レイニラへの永続的な忠誠まで保証しない。
ここが、シーズン3の人物関係を二陣営だけでは説明できなくしている最大のポイントです。
《黒装派》主要キャスト|レイニラは「竜の女王」から統治者へ
黒装派は、レイニラの王位継承を支持する陣営です。
シーズン3開始時点では多数のドラゴン、ヴェラリオン家の海軍、各地の支持者を抱えています。
一方、第7話までを見ると、黒装派の課題は戦力不足よりも「増えた力を一つの意思で動かせるか」へ移っています。
レイニラ・ターガリエン|エマ・ダーシー(吹替:早見沙織)
ヴィセーリス1世の長女で、《黒装派》の女王です。
シーズン3では、レイニラの役割そのものが変化しています。
第2話でドラゴンを率いて王都へ向かい、第3話では王都を掌握して鉄の玉座に座ります。しかし、そこで待っていたのは単純な勝利ではありません。
U-NEXTの第3話公式情報では、国庫がほぼ空になり、食糧不足も深刻化していることが示されています。民衆、貴族、信仰勢力など、それぞれ異なる利害を抱えた人々を統治する必要が生じました。
つまり、レイニラの立場は「王位を取り戻す人物」から「王位を取った後の責任を負う人物」へ移ったと整理できます。
ドラゴンを何頭持っているかだけでは、女王としての安定度を測れなくなっているのです。
デイモン・ターガリエン|マット・スミス(吹替:津田健次郎)
レイニラの叔父で夫。カラクセスの騎竜者です。
シーズン2ではハレンの巨城を拠点に独自の動きを続けたものの、最終的にはレイニラを女王として支持しました。
しかし第7話では、レイニラとデイモンの関係に新しい問題が加わります。
U-NEXTの第7話公式あらすじでは、シープスティーラーとその乗り手が新たに目撃されたことで、レイニラがデイモンへの不信を強めるとされています。
ここで重要なのは、夫婦仲を単純に「良い・悪い」で判断することではありません。
デイモンが持っている情報とレイニラが把握している情報に差が生まれること自体が、統治上の問題になるという点です。
同じ陣営の最重要人物であっても、情報共有と目的が完全に一致するとは限りません。
コアリーズ・ヴェラリオン|スティーヴ・トゥーサント(吹替:大塚明夫)
“海蛇”と呼ばれるヴェラリオン家の領主で、レイニラの女王の手です。
シーズン3第1話ではガレットを舞台にヴェラリオン軍と三頭市の大艦隊が衝突し、海上戦力の重要性が改めて前面に出ました。
コアリーズの場合、政治と戦争だけでなく、アダムとアリンという自身の落とし子との関係も絡みます。
そのため相関図上では「黒装派の有力者」だけでは不十分です。
海軍を動かす領主、レイニラを支える政治家、ヴェラリオン家の当主、アダムとアリンの父という複数の立場を同時に抱えています。
ベイラ・ターガリエン|ベサニー・アントニア(吹替:櫻庭有紗)
デイモンとレーナの長女で、ムーンダンサーの騎竜者です。
シーズン2まではジャセアリーズとの婚約によって、ターガリエン家とヴェラリオン家の次世代をつなぐ存在でもありました。
しかし、シーズン3ではジャセアリーズをめぐる状況が大きく変わっています。
そのため第7話時点のベイラは「次期王妃候補」という過去の関係だけでなく、自分自身がドラゴンを持つ黒装派の戦力として見る必要があります。
レイナ・ターガリエン|フィービー・キャンベル(吹替:のぐちゆり)
デイモンとレーナの次女です。
姉ベイラとは違い、自分のドラゴンを持たない立場が長くレイナを特徴づけていました。
一方、シーズン2終盤から谷間地の野生竜シープスティーラーが重要な存在になり、第7話では「シープスティーラーとその乗り手」が新たに目撃されたこと自体が、レイニラとデイモンの関係へ波紋を広げています。
シープスティーラーをめぐる問題は、単に「黒装派のドラゴンが増えるか」という戦力表の話ではありません。
誰がその竜と結びつき、誰がその情報を把握し、誰の命令で動くのかまで含めて相関図へ影響します。
ジャセアリーズの死で黒装派の「次世代」が変わった
ジャセアリーズ・ヴェラリオン|ハリー・コレット(吹替:大塚剛央)
レイニラの長男で、ヴァーマックスの騎竜者。シーズン2では黒装派の王位継承者として、北部をはじめとする諸侯との関係構築にも動いていました。
しかしシーズン3第2話の公式あらすじでは、すでに「ジェイスの死」が物語の前提になっています。
したがって第7話現在の相関図では、ジャセアリーズを現役の黒装派戦力として並べるだけでは不正確です。
むしろ重要なのは、彼が残した政治的なつながりと、彼を失ったことで空いた「次世代の王統」の位置です。
北部で得た支持も、ジャセアリーズ本人が不在になったから消えるわけではありません。
人物が死亡した後も、その人物が築いた同盟や関係が戦争を動かし続ける。これもシーズン3の相関図を見るうえで重要なポイントです。
アルフ・ヒュー・アダム|新しい騎竜者3人が最大の変数
シーズン3の人物相関を大きく変えたのが、王宮の外から現れた3人の騎竜者です。
| 人物 | 俳優/吹替 | ドラゴン | 相関図上の意味 |
|---|---|---|---|
| アルフ | トム・ベネット/後藤ヒロキ | シルバーウィング | 平民として暮らしていた人物が巨大な軍事力を持つ |
| ヒュー | キーラン・ビュー/平林剛 | ヴァーミサー | 鍛冶屋から最大級の竜を持つ騎竜者へ立場が変化 |
| ハルのアダム | クリントン・リバティー/大泊貴揮 | シースモーク | ドラゴンだけでなくヴェラリオン家の血統問題にもつながる |
この3人を「黒装派の追加戦力」でまとめてしまうと、シーズン3の面白さを一つ見落とします。
ターガリエン家はドラゴンと結びついた王朝です。そのため、ドラゴンを操れること自体が王家の特別性と強く結びついてきました。
ところが、王族として育っていない人物までドラゴンに選ばれます。
黒装派は戦争に勝つため、これまで限られた血筋の内側にあった巨大な軍事力を外側へ広げました。
短期的には戦力増強です。
しかし長期的に見ると、「ドラゴンを持つ人物が、なぜ王へ従い続けなければならないのか」という新しい問題も生まれます。
これは公式プロフィールを並べるだけでは見えにくい、シーズン3相関図の重要な構造です。
アダムとアリン|同じ父を持っても「力」の種類は違う
ハルのアダム|クリントン・リバティー(吹替:大泊貴揮)
コアリーズの落とし子で、シースモークの騎竜者です。
公にヴェラリオン家の嫡男として育ったわけではないアダムがドラゴンに選ばれたことで、血統と身分の違いが表面化しました。
ハルのアリン|アブバカル・サリム(吹替:武田太一)
アダムの兄で、同じくコアリーズの息子です。
U-NEXT公式人物紹介では、実父コアリーズへの複雑な感情を持ち、弟アダムの出兵を案じる人物として紹介されています。
アリン自身はドラゴンライダーではありません。
同じ父の血を引く兄弟でも、一人はドラゴンという圧倒的な力を得て、もう一人は海と船の側にいる。
血統が同じでも、与えられた立場と持てる力は同じではない。
コアリーズ、アダム、アリンの関係は、シーズン3が扱う「血を継ぐとは何か」を分かりやすく示す組み合わせです。
《翠装派》主要キャスト|王・摂政・軍の中心が分かれている
翠装派はエイゴン2世を王として擁立した陣営です。
しかし第7話現在、こちらも一枚岩ではありません。
王位を主張するエイゴン、巨大なドラゴンを持つエイモンド、実際の軍勢を率いるオーマンドやクリストン・コールなど、肩書き・ドラゴン・軍隊を握る人物が分かれているからです。
エイゴン・ターガリエン2世|トム・グリン=カーニー(吹替:武内駿輔)
ヴィセーリス1世とアリセントの長男で、翠装派が王として戴冠させた人物です。
シーズン2で重傷を負った後、実権は弟エイモンドへ移りました。
さらにシーズン3では王都を離れ、エイゴン自身の立場も変化しています。
第2話ではラリスとともに移動する途中で三頭市の残党に襲われ、第5話では「潜伏するエイゴン」として動向が示されます。第7話ではエッソスを目指していたところ、黒装派の軍が進軍していると知って新たな決断を迫られています。
ここで分かるのは、玉座から離れたことと、王位争いから消えたことは同じではないという点です。
エイゴン本人がどこにいるかにかかわらず、「エイゴンを王とする」という主張が残っている限り、レイニラの統治にも影響します。
エイモンド・ターガリエン|ユアン・ミッチェル(吹替:新祐樹)
エイゴンの弟で、ヴァーガーの騎竜者です。
兄が重傷を負った後、摂政王子として実権を握りました。
シーズン3第4話では、オーマンドがエイモンドの行方が分からないことを知り、新しい戦略を立てています。第5話ではエイモンド自身が傷を負った状態にあることも公式あらすじで示されています。
つまり、翠装派最大級のドラゴンを持つ人物であっても、戦争全体を常に統率できているわけではありません。
最強のドラゴンを持つことと、陣営全体を安定して支配することは別なのです。
アリセント・ハイタワー|オリヴィア・クック(吹替:坂本真綾)
ヴィセーリス1世の後妻で、エイゴン、エイモンド、ヘレイナらの母です。
王位争いの初期には翠装派形成の中心にいましたが、戦争が本格化するにつれ、息子たちや各地の軍勢を直接動かせる立場ではなくなっています。
そのため現在のアリセントを「翠装派のトップ」とだけ見ると、相関図を誤解しやすくなります。
王家の母という血縁上の中心にいる一方で、軍事上の中心人物とは一致していない。この位置のずれがアリセントの特徴です。
ヘレイナ・ターガリエン|フィア・サバン(吹替:内田真礼)
エイゴンの妹で妻です。
王家の一員であっても、戦争への向き合い方がエイゴンやエイモンドと同じとは限りません。
ヘレイナの存在からも、シーズン3では「同じ家に属すること」と「同じ戦争目的を持つこと」を分けて見る必要があると分かります。
シーズン3新キャスト|オーマンドらが「第三の意思」を持ち込む
シーズン3では、ターガリエン王族以外の人物が戦争の中心へ入ってきました。
U-NEXTがシーズン3主要キャストとして公式に発表している新規メンバーには、オーマンド・ハイタワー、ジョン・ロクストン、ロデリック・ダスティン、トーレン・マンダリーらがいます。
| 人物 | キャスト | 主な位置づけ |
|---|---|---|
| オーマンド・ハイタワー | ジェームズ・ノートン/吹替:浪川大輔 | 翠装派側で独自の軍事力を持つハイタワー家の中心人物 |
| ジョン・ロクストン | ジョプリン・シブテン/吹替:三宅健太 | 翠装派側の新たな騎士 |
| ロデリック・ダスティン | トミー・フラナガン/吹替:辻親八 | 北部側から戦争へ入る人物 |
| トーレン・マンダリー | ダン・フォグラー | 北部勢力の厚みを増す人物 |
オーマンド・ハイタワー|ジェームズ・ノートン(吹替:浪川大輔)
新キャストの中でも、第7話までの相関図に最も大きく関わっているのがオーマンドです。
第4話ではタンブルトンを制圧し、エイモンドが行方知れずだと知ると、アリセントの三男デイロンを利用した新たな戦略を立てます。
さらに第6話では、王都の守人の惨殺を受けてデイモンがオーマンドへの復讐心を強めています。
ここから分かるのは、翠装派の意思決定がエイゴンやエイモンドだけで行われているわけではないことです。
王家とは別の土地・兵力・家の利益を持つハイタワー家が、自分たちの論理で戦争を動かし始めているのです。
ジョン・ロクストン|ジョプリン・シブテン(吹替:三宅健太)
シーズン3から加わる翠装派側の騎士です。
U-NEXTはシーズン3開始時の公式発表で、ジョン・ロクストン役の吹替に三宅健太が参加することを発表しています。
王族だけでなく地方の騎士まで前面に出ることで、王位継承争いが宮廷内の争いから七王国規模の戦争へ拡大したことが見えます。
ロデリック・ダスティン|トミー・フラナガン(吹替:辻親八)
北部から戦争へ入る新キャストです。
この人物の役割を考えるとき、クリーガン・スタークとの違いが重要になります。
クリーガンはシーズン2ですでにジャセアリーズと接触し、北部との政治的なつながりを示していました。
ロデリックらが加わることで、その支持が「スターク家との約束」から「南へ動く具体的な勢力」へ変わっていきます。
トーレン・マンダリー|ダン・フォグラー
ロデリックとともに北部勢力の厚みを増す新キャストです。
一人の有力領主だけで北部全体を表現するのではなく、複数の家や人物を戦争へ配置することで、ターガリエン家の内乱がウェスタロス全土へ広がったことが分かりやすくなっています。
クリーガン・スタークとジェイン・アリンは「新キャスト」ではない
混同しやすいのが、クリーガン・スタークとジェイン・アリンです。
二人ともシーズン3で重要度が上がっていますが、初登場はシーズン2です。
クリーガン・スターク|トム・テイラー
北部を治めるスターク家の若き領主で、シーズン2第1話でジャセアリーズと対面しています。
第7話時点で重要なのは、「シーズン3の新キャラだから」ではありません。
ジャセアリーズが北部で築いたつながりが、彼の死後も政治的・軍事的な意味を持ち続ける点です。
人物が退場しても、その人物が結んだ同盟は相関図から消えないという好例です。
ジェイン・アリン|アマンダ・コリン
谷間地を治めるアリン家の領主で、こちらもシーズン2から登場しています。
黒装派との関係を持つ一方、領主には自分の土地を守る責任があります。
そのため「レイニラ支持=レイニラの命令に無条件で従う」と考えることはできません。
地方領主を見るときは、王位への支持と自領の利益を分けて考える必要があります。
第7話までで重要な人物関係5組|相関図はどう変わった?
人物数が多いシーズン3ですが、現在の戦況を理解するために特に押さえたい関係は次の5組です。
1.レイニラ×デイモン|同盟より「情報差」が危険になった
二人は夫婦であり、黒装派の中心でもあります。
しかし第7話では、シープスティーラーとその乗り手をめぐってレイニラがデイモンへの不信を強めています。
問題は「裏切ったかどうか」を現時点で断定することではありません。
女王が、自陣営の最大級の軍事力を持つ人物について十分な情報を持てていない状況そのものがリスクです。
2.レイニラ×新騎竜者|戦力が増えるほど統率は難しくなる
アルフ、ヒュー、アダムを得たことで、黒装派のドラゴン戦力は強化されました。
一方で、王族としての教育や長年の忠誠によって結びついた人物ではありません。
レイニラにとって必要なのは、ドラゴンを集めることだけではなく、ドラゴンを持つ人物が女王の命令と自分自身の利益のどちらを優先するかを管理することです。
3.オーマンド×デイロン|翠装派の次の軸が王都の外で生まれる
第4話では、エイモンドが行方知れずだと知ったオーマンドが、デイロンを利用した新たな戦略を立てます。
これは翠装派の中心がエイゴンとエイモンドだけではないことを示しています。
王都のターガリエン兄弟が不安定になっても、ハイタワー家には別の人物と軍を組み合わせて戦争を続ける選択肢があります。
4.エイゴン×翠装派|王が陣営の中心にいなくても王位争いは続く
エイゴンは王都を離れ、第5話では潜伏、第7話ではエッソスを目指していたことが示されています。
しかし、「エイゴン王」という政治的な旗印まで消えたわけではありません。
ここでは王本人の軍事力より、その人物を正統な王として利用できること自体が力になるという王位継承戦争の特徴が見えます。
5.コアリーズ×アダム×アリン|家族関係と軍事力が直結する
アダムとアリンは同じ父を持ちながら、戦争で与えられた役割が違います。
アダムはドラゴンに選ばれ、アリンは海の側に残ります。
コアリーズにとって二人は単なる兵士ではなく、自身の血統とヴェラリオン家の将来に関わる存在です。
戦争上の有用性と家族としての関係が重なるため、三人の関係は黒装派内部の問題としても注目する価値があります。
シーズン3の本質は「血統・ドラゴン・権力」が分離したこと
ターガリエン王朝では、本来次の三つが密接に結びついていました。
- 王家の血を持つ
- ドラゴンに乗る
- 政治的な権力を持つ
しかしシーズン3では、その関係が崩れています。
| 人物 | 血統・出自 | ドラゴン | 政治・軍事上の現在地 |
|---|---|---|---|
| レイニラ | ターガリエン王家 | シアラックス | 王都を掌握した女王だが統治問題を抱える |
| エイゴン2世 | ターガリエン王家 | サンファイア | 王位の旗印だが王都を離れて行動 |
| エイモンド | ターガリエン王家 | ヴァーガー | 巨大な軍事力を持つ一方、陣営との位置関係が変化 |
| アルフ | 王家につながる落とし子 | シルバーウィング | 元平民から黒装派の重要戦力へ |
| ヒュー | 王家につながる落とし子 | ヴァーミサー | 元鍛冶屋から巨大な軍事力を持つ立場へ |
| アダム | コアリーズの落とし子 | シースモーク | 黒装派の戦力とヴェラリオン家の血統問題をつなぐ |
| オーマンド | ハイタワー家 | なし | ドラゴンを持たなくても兵力と戦略で戦況を動かす |
この表から分かるのは、「最も大きいドラゴンを持つ人物=最も大きい政治権力を持つ人物」ではないことです。
逆にオーマンドのように、自分自身は騎竜者でなくても軍隊、領地、家の影響力によって戦争を動かせる人物もいます。
だからこそシーズン3では、ドラゴンの頭数だけを数えて戦況を予想することが難しくなっています。
第1話から第7話まで|相関図が変わった順序
人物関係の変化を時系列で並べると、シーズン3が「王位を奪う戦争」から「得た権力を維持する戦争」へ変わっていることが見えてきます。
- 第1話:ガレットでヴェラリオン軍と三頭市軍が衝突し、海軍が独立した戦力軸として前面に出る。
- 第2話:ジャセアリーズの死が黒装派の次世代とレイナらの関係へ影響。レイニラは王都へ向かう。
- 第3話:レイニラが王都を掌握するが、国庫・食糧・民衆・貴族・信仰勢力をめぐる統治問題が発生する。
- 第4話:オーマンドがタンブルトンを制圧。エイモンド不在を受け、デイロンを使った新戦略へ動く。
- 第5話:王都の守人の惨殺や新王擁立の謀略で、レイニラの統治が揺らぐ。エイゴン、エイモンド、コールも別々に動く。
- 第6話:デイモンがオーマンドへの復讐心を強め、レイニラはタンブルトンへのドラゴン攻撃を判断する立場に置かれる。
- 第7話:シープスティーラーとその乗り手をめぐりレイニラとデイモンの信頼に新たな問題が生じ、エイゴンも黒装派の進軍を知って新しい決断を迫られる。
こうして見ると、相関図は毎話「人物が増えた」だけではありません。
同じ人物でも、持つ力・居場所・情報・味方との距離が変わり続けています。
原作『炎と血』とドラマ版の相関図は分けて考える
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はジョージ・R・R・マーティン著『炎と血』を原作としています。
原作を読めば“双竜の舞踏”の歴史的な流れを知ることはできます。
ただし、原作で起きた出来事がドラマでも同じ人物、同じ順序、同じ理由で起きるとは限りません。
ドラマ版では人物の役割や出来事の配置が再構成されているため、原作の先の出来事を第7話現在の確定情報として相関図へ書き込むのは適切ではありません。
第8話以降について考える場合も、「原作ではどうなるか」と「ドラマ版で現在確認できている関係」を分ける必要があります。
相関図が分からなくなったら3つだけ確認する
登場人物が増えて混乱したときは、46名すべてを覚え直す必要はありません。
人物が出てきたら、次の3点を確認すると現在地を整理できます。
- 誰を王として支持しているか:レイニラ、エイゴン2世、それとも自分の家や領地を優先しているのか。
- 何の力を持っているか:ドラゴン、陸軍、海軍、領地、血統、情報など。
- 何を失いたくないか:王位、家族、領地、名誉、地位、自由など。
三つが一致している間は同じ陣営で行動できます。
しかし、どれか一つが変われば、それまで味方だった人物同士でも利害はずれます。
シーズン3の相関図が話数ごとに変わって見えるのは、そのためです。
よくある質問
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』は何話まで配信されていますか?
2026年8月8日時点では、U-NEXTで第7話「冬のドラゴン」まで配信されています。シーズン3は全8話で、2026年6月22日から毎週1話ずつ字幕版・日本語吹替版が同時配信されています。
シーズン3の新キャストは誰ですか?
U-NEXTの公式発表では、オーマンド・ハイタワー役のジェームズ・ノートン、ジョン・ロクストン役のジョプリン・シブテン、ロデリック・ダスティン役のトミー・フラナガン、トーレン・マンダリー役のダン・フォグラーらがシーズン3主要キャストに加わっています。クリーガン・スターク、ジェイン・アリン、ハルのアリンはシーズン2から登場しているため、シーズン3初登場ではありません。
シーズン3で相関図を見るとき最も重要なのは何ですか?
黒装派か翠装派かだけでなく、「何の力を持っているか」を確認することです。同じ陣営でもドラゴン、軍隊、海軍、領地、血統など持っている力が異なり、その人物が守りたいものによって行動が変わります。
まとめ|第7話の相関図は「所属」より「持っている力」で読む
『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン シーズン3』の基本構図は、レイニラ率いる《黒装派》と、エイゴン2世を王とする《翠装派》の王位継承戦争です。
しかし第7話まで進んだ現在、その二色だけでは人物関係を十分に説明できません。
黒装派にはアルフ、ヒュー、アダムという新しい騎竜者がいます。翠装派ではオーマンドらハイタワー家の軍が独自に動き、北部からもロデリック・ダスティンやトーレン・マンダリーらが戦争へ加わっています。
さらに、ジャセアリーズの死、レイニラによる王都掌握、エイゴンの移動、エイモンドの不在や負傷、シープスティーラーをめぐる情報によって、既存の人物同士の距離まで変化しました。
シーズン3の相関図を動かしているのは「誰が王か」だけではありません。「誰がドラゴン・軍隊・海軍・領地・情報を持ち、その力を何のために使うのか」です。
第8話を見る際も、「黒装派が勝った」「翠装派が不利になった」と結果だけを見るより、その出来事によって誰の力が増え、誰への依存が強まり、どの人物同士の利害がずれたのかを確認すると、複雑な人物関係を追いやすくなります。


