日曜劇場『リブート』を見ていると、「怪しい人」はたくさん出てくるのに、なぜか答えに近づいた気がしません。
その理由はシンプルで、この物語が問いかけているのは「誰がやったか」だけではなく、“誰の人生が、誰の都合で上書きされたのか”だからです。
この記事では、公式に明示されている人物の役割・立場・利益関係だけを材料にして、みらくるとしての犯人予想を本命・対抗・大穴で明確に提示します(断定ではなく、現時点の予想です)。
- 『リブート』の犯人予想を「構造」で絞る3つの整理軸
- みらくるの犯人予想(本命・対抗・大穴)と根拠の整理
- 怪しい人に引っ張られない“読み方”の作り方
まず前提|『リブート』は「犯人当て」より「人生の上書き」を描く
『リブート』の中心にあるのは、事件そのものよりも、事件によって生まれる人生の分岐です。
主人公・早瀬陸は、妻殺しの疑いをかけられたパティシエでありながら、警視庁刑事・儀堂歩の顔に“リブート(再起動)”する存在として物語の軸に立ちます。
ここで私が一番重く見るのは、「誰が怪しいか」ではなく、その事件が起きたことで“誰が役割を得たか”という点です。
事件がなければ、彼の人生は上書きされない。上書きが成立した時点で、事件は「偶発」ではなく「装置」にも見えてくる。
犯人予想をするなら、まずこの装置が誰にとって都合がいいのかを見ます。
犯人予想の整理軸|動機・機会・事後処理の3点で絞る
犯人予想が浅く見えるのは、「怪しい」だけで止まってしまうからです。
私は、予想を構造で固定するために、次の3軸で整理します。
動機|事件で得をしたのは誰か
事件によって、立場・金・支配・自由のどれかを手に入れる人物は誰か。ここは一番ぶれません。
機会|事件を動かせる立場にいたのは誰か
直接手を下すかどうかではなく、「仕組みとして動かせる位置」にいたかどうか。制度側・現場側・裏側のどこにいる人物かを見ます。
事後処理|事件後に最も不利を被っていないのは誰か
事件のあと、説明責任や損失が集中していない人物は、構造の“外”にいる可能性があります。外にいる人ほど強いことが多い。
登場人物の役割整理|「疑われる人」と「疑われない人」を分ける
ここで一度、主要人物を“役割”で整理します。犯人探しは、登場人物の性格ではなく配置から始まります。
主人公:早瀬陸/儀堂歩(鈴木亮平)
事件の被疑者であり、捜査側の顔も持つ二重構造の中心。誰よりも「人生が上書きされた当事者」です。
支援者:幸後一香(戸田恵梨香)
ゴーシックス社の公認会計士。早瀬の“リブート”計画を支援する立場で、物語を前に進める役割を担います。事件が起きたことで、最も“機能する”人。
実行側の匂い:冬橋航(永瀬廉)
子ども支援NPO職員であり、合六の裏組織側の実行役。視聴者が疑いやすい位置に置かれやすい、わかりやすい影。
黒幕に見える存在:合六亘(北村有起哉)
ゴーシックス社社長で裏社会側の黒幕的存在。肩書きの時点で“疑われる役”を背負いやすいポジションです。
監視者:真北正親(伊藤英明)
警察の監察官として儀堂/早瀬を監視する存在。事件の真相そのものより、「権力の調整役」として働ける立場にいます。
事件の起点:早瀬夏海(山口紗弥加)
早瀬の妻で、事件の発端となる重要人物。不在でありながら、全員の行動理由を決めてしまう“中心”。
みらくるの犯人予想|本命・対抗・大穴を明確に出す
ここから先は、みらくるとして逃げません。
断定はしませんが、現時点の予想は本命・対抗・大穴で明確に出します。
その代わり、根拠は「好き嫌い」ではなく、さっきの3軸(動機・機会・事後処理)で固定します。
【本命】幸後一香(戸田恵梨香)
本命は、幸後一香です。
理由は、彼女が「事件の外側」に見えながら、実は事件が起きたことで最も役割を得る人物だから。
- 動機:早瀬の人生を上書きする“リブート計画”が成立するのは、事件が起きた後だけ
- 機会:制度・金・手続き側から、主人公のルート変更に関与できる立場(実行ではなく設計に近い)
- 事後処理:疑われる配置に立たされにくく、責任が集中しづらい(=構造の外に立てる)
私はここに、いちばん大きな怖さを感じます。
「怪しい人」ではなく、「怪しく見えないまま物語を動かせる人」。このタイプが一番最後まで残りやすい。
【対抗】真北正親(伊藤英明)
対抗は、真北正親です。
彼の強みは、犯人かどうか以前に、事件を“利用できる側”にいること。
- 動機:捜査や人事の主導権、警察内部の整合性を保つために「都合のいい真相」を必要とする可能性
- 機会:監察官という立場は、捜査の方向や証拠の扱いに影響を与えやすい
- 事後処理:監視者は「責任を取る側」ではなく、「責任を配分する側」になりやすい
もし『リブート』が個人犯ではなく組織や権力の整合性を描く方向へ進むなら、真北は一気に中心へ寄ります。
【大穴】合六亘(北村有起哉)
大穴は、合六亘です。
「え、大穴なの?」と思われるかもしれません。黒幕に見えすぎるからです。
ただ私は、合六が“わかりやすい黒幕”として置かれているからこそ、逆に物語の最後まで残る可能性も捨てたくありません。
- 動機:裏社会側の利益と企業の利益が重なる地点を持てる
- 機会:実行役(冬橋など)を動かせる立場にいる
- 事後処理:表の顔(社長)と裏の顔を使い分けられるため、責任の所在をずらせる
つまり合六は、「疑われるための配置」でありながら、「疑われても崩れない配置」でもある。
だから私は大穴として残します。
補足|冬橋航(永瀬廉)を本命にしない理由
冬橋は怪しく見えやすい。これは否定しません。
ただし構造で見ると、冬橋は「動かす側」より「動かされる側」に寄っています。
- 実行役は、物語上“手触り”が残りやすい
- 一方で、設計者は“手触り”を残さずに物語を動かせる
冬橋が真相に深く関わる可能性はあっても、現時点で「全体を設計した犯人像」にはまだ届いていない。
だから私は、冬橋は重要人物として追いながらも、本命には置きません。
まとめ|犯人予想は“怪しさ”より“都合の良さ”で決まっていく
『リブート』の犯人予想で大事なのは、誰が怪しいかより、事件が起きたことで誰が一番“都合よく動けるようになったか”です。
構造で見たとき、みらくるの現時点の予想はこうなります。
- 本命:幸後一香(戸田恵梨香)
- 対抗:真北正親(伊藤英明)
- 大穴:合六亘(北村有起哉)
あなたは今、どの人物の「都合の良さ」が一番気になりますか。
このドラマはたぶん、怪しさより先に、そこを見てくる気がしています。
- 『リブート』は犯人当てより「人生の上書き」を描く物語
- 犯人予想は動機・機会・事後処理の3軸で整理が有効
- 本命は幸後一香、事件で最も役割を得る構造が根拠
- 対抗は真北正親、権力側で真相を利用できる立場
- 大穴は合六亘、疑われても崩れない黒幕配置の可能性
- 怪しさより「都合の良さ」で犯人像が浮かぶ視点


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