『ばけばけ』を見ていて、ふと引っかかったのが「松乃家の借金って、結局いくらなの?」という点ではないでしょうか。
借金取りは「宍道湖を埋めるほど」と言う。主人公のトキ(松野トキ/演:高石あかり)は月20円の給金の半分を返し続ける。それでも、借金はなかなか減らない──。
この物語は最後まではっきりした金額を教えてくれません。けれど作中の情報を整理すると、松乃家の借金は当時の金額で約800〜1,200円、現代の感覚ではおよそ8,000万〜1億8,000万円規模と推定できます。
※明治期の貨幣価値は換算方法で差が出るため、本記事では「当時の高額給与(月20円)との比較による購買力換算」を基準に、幅を持たせて整理しています。
この記事を読むとわかること
- 松乃家の借金額が作中で明かされなかった理由
- 作中描写から導ける借金総額の推定レンジ(現代換算つき)
- 借金取り・金貸し(森山銭太郎/演:前原瑞樹)が象徴しているもの
- 借金完済が物語にもたらした「本当の変化」
※ネタバレを含みます。※借金総額は作中で明言がないため、本文では推定として扱います(断定はしません)。
松乃家の借金額はいくら?結論から言うと「約800〜1,200円」

まずは、作中で確定している事実
- 松乃家の借金額は作中で明示されない
- 借金取り・森山銭太郎(演:前原瑞樹)は「宍道湖を埋めるほど残っとる」と比喩で語る
- 公式予告(次週)では第18週で借金完済する展開が示されている
あの場面で何が起きていたか
第10週46話(約15分頃)。松乃家の土間で森山銭太郎(演:前原瑞樹)が静かに座り、声を荒げないまま「まだ宍道湖を埋めるほど」と告げます。
- カメラ:引きの固定が多く、逃げ場のなさを強調
- 間:トキ(松野トキ/演:高石あかり)が言葉を失う“沈黙”が長い
- 音:BGMを抑え、環境音が目立つ
- 身体演技:トキ(松野トキ/演:高石あかり)は視線を落とし、姿勢が固い
- 表情:森山銭太郎(演:前原瑞樹)は感情を見せず、目線も合わせない
私にはこう聞こえた
私(みらくる)には、「数字を出さないこと自体が、この借金の性質」に見えました。金額が出れば計算できる。けれど、この借金は生活全体を覆う“終わりの見えなさ”を体感させるための装置になっています。
私には、この沈黙が「まだ終わっていない」と言われているように聞こえました。
この場面が刺さる人/刺さらない人
家族の金銭問題を「詳しく知らされないまま背負った」経験がある人ほど、数字の不在にリアリティを感じやすいはずです。私は、具体額がないからこそ重く感じました。
知らないまま抱える怖さは、静かな場面ほど大きくなる気がします。
松乃家の借金は現代でいくら?約8,000万〜1億8,000万円と考えた理由

推定の前に、拾える数字を整理する
- 史実モデル側の資料に、家禄奉還金:約680円が記録されている
- トキ(松野トキ/演:高石あかり)の給金は月20円、返済は毎月10円として描かれる
- 返済は短期では終わらず、長期継続の空気がある
ここは断定ではなく、作中の描写に沿って「規模感」を揃えるための下準備です。
返済が“効いていない”ように見える瞬間
月10円を返しても、森山銭太郎(演:前原瑞樹)は「まだまだ」という態度を崩さず、松乃家の空気も軽くなりません。つまり、返済が“効いていない”ように見せる演出になっています。
トキ(松野トキ/演:高石あかり)は月20円の給金を得て、そのうち毎月10円を返済に回しています。これは現代感覚では、毎月およそ100万〜150万円を返済し続けている計算になります。
それでも借金が「宍道湖を埋めるほど残っている」と表現される──この事実だけでも、元の借金額の大きさがうかがえます。
私には、「返しているのに届かない」ことが一番しんどい形に見えました。
推定はここから(推定は推定として明示)
ここから先は推定です(作中に明言がないため)。
- 仮に借金が300〜600円規模なら、月10円返済は数年で出口が見えやすい
- しかし作中では「宍道湖を埋めるほど」という比喩で“終わらなさ”が強調される
- 史実モデル側の元手(約680円)が溶けたうえで借金が残るなら、700円超は最低ライン
以上を重ねると、松乃家の借金総額は当時の金額で約800〜1,200円、物語の体感と最も整合する中心値は約1,000円と推定できます。
これを現代の感覚に置き換えると、1円=約10万〜15万円相当と考えられるため、
- 800円 → 約8,000万〜1億2,000万円
- 1,000円 → 約1億〜1億5,000万円
- 1,200円 → 約1億2,000万〜1億8,000万円
つまり松乃家の借金は、「一般家庭が背負うには現実離れした、一億円超規模の負債」だったと考えるのが自然です。
※現代換算は物価指数・給与水準・購買力などで差が出ます。本記事では「月20円=現代で数十万円以上」という作中設定と整合する保守的なレンジで示しています。
この数字が刺さる人/刺さらない人
「努力や節約では届かない金額」を突きつけられた経験がある人ほど、1,000円規模(当時)の重さに現実味を感じやすいはずです。私には、“人生ごと差し出す額”に思えました。
数字の大きさより、「選択肢が削られていく感覚」が残る人もいると思います。
借金取り・銭太郎は何者?息子が描かれない“怖さ”の正体

まずは、作中で確定している事実
- 借金取りの名は森山銭太郎(演:前原瑞樹)
- 息子や家庭の存在は作中で語られない
- 暴力的な取り立て描写はなく、淡々と返済を受け取る
「息子」については、視聴者が想像したくなる余白がある一方で、作中の確定情報としては語られていない点がポイントです。
あの人物が“生活者”に見えない演出
- カメラ:正面を避け、斜めから捉えることが多い
- 間:会話は短く、余白(沈黙)が残る
- 音:生活音が強調され、緊迫BGMに逃げない
- 身体演技:森山銭太郎(演:前原瑞樹)は距離を詰めず、感情を見せない
私には、この「説明しなさ」がいちばん怖く見えました。
私にはこう見えた(正体の捉え方)
私には森山銭太郎(演:前原瑞樹)は「悪人」ではなく「制度の顔」に見えました。息子が描かれないのは、彼を生活者として見せず、借金が“人”ではなく“仕組み”から回収される冷たさを際立たせるため──そんな意図を感じます。
感情が読めない相手ほど、「こちらの生活」だけが削られていくように感じます。
この場面が刺さる人/刺さらない人
理不尽ほど無表情でやってくる経験がある人ほど、森山銭太郎(演:前原瑞樹)の静けさに怖さを覚えやすい。私は、怒鳴られないことの方が息苦しかったです。
“悪意”ではなく“無関心”に近いものが来ると、人は身構えるのかもしれません。
松乃家の借金はいつ完済する?終わったのに安心できない理由
まずは、公式予告で示されている事実
- 公式予告で第18週に借金完済が示される
- 完済祝いの場面が描かれ、その後の生活に影が差す流れが示唆される
「完済=めでたし」になりきらない構図が、ここですでに用意されています。
完済の場面が“明るすぎない”理由
- 照明:明るすぎず、喜びを過剰にしない
- 間:祝う前に沈黙が入る
- 音:歓声よりも“息を吐く音”が聞こえるような静けさ
私には、「よかった」と言う前に、体が先にほどけていくように見えました。
私にはこう聞こえた(完済の意味)
完済はゴールではなく「区切り」に見えます。借金という重荷は下ろせた。でも人生の課題が終わるわけじゃない。むしろ、ここから先は“借金以外の痛み”が入ってくる。
「終わったのに安心できない」という感覚こそ、次の物語の入口だと思います。
この場面が刺さる人/刺さらない人
何かを返し終えたあと、虚しさや空白を感じたことがある人ほど、この完済の静けさに共感しやすいはずです。私は、手放しで「おめでとう」と言い切れませんでした。
やっと終わったのに、心が追いつかない──そんな経験がある人ほど残る場面かもしれません。
よくある質問(FAQ)
Q. ばけばけ 松乃家の借金額は公式にいくらと出ていますか?
A. 現時点で作中では具体額は明言されていません。借金取りの台詞は「宍道湖を埋めるほど」という比喩表現で、視聴者に“重さ”を体感させる作りになっています。
Q. 借金総額の推定はどれくらいですか?現在価格では?
A. 作中の返済描写(毎月10円)と、史実モデル側に残る家禄奉還金(約680円)などを踏まえると、当時の金額で約800〜1,200円(中心値1,000円)が物語の重さと整合する推定レンジです。現代換算の目安を1円=約10万〜15万円とすると、約8,000万〜1億8,000万円規模になります。※推定であり断定ではありません。
Q. 借金取り(森山銭太郎)に息子はいますか?
A. 作中で息子の存在は明言されません。森山銭太郎(演:前原瑞樹)は家族背景を描かれにくく、個人というより「制度の顔」として配置されている印象です。
Q. ばけばけの借金はいつ完済しますか?
A. 公式予告では第18週で借金完済が示されています。完済祝いの場面も描かれますが、同時に生活が一変する兆しも示唆されています。
Q. 月20円の給金は当時どれくらい高額ですか?現在価格では?
A. 作中では月20円が“破格”として扱われています。現代換算の目安を1円=約10万〜15万円とすると、月20円=約200万〜300万円相当の感覚になります。※換算には幅があるため、本記事では“規模感”として扱います。
Q. 松乃家の父・松野司之介は誰が演じていますか?
A. 松乃家の父・松野司之介は、岡部たかしさんが演じています。
Q. 金貸し・借金取りは悪役として描かれていますか?
A. 森山銭太郎(演:前原瑞樹)は暴力的ではなく、淡々と返済を受け取ります。視聴者にとって怖いのは、人物の悪意というより“仕組みの冷たさ”に見えるかもしれません。
この記事のまとめ
- 松乃家の借金額は作中で明言されない
- ただし作中情報を重ねると、借金総額は当時の金額で約800〜1,200円(中心値1,000円)と推定できる
- 現代換算の目安(1円=約10万〜15万円)では、約8,000万〜1億8,000万円規模
- 主人公トキ(松野トキ/演:高石あかり)は月20円の給金から返済を続け、生活の重さが描かれる
- 借金取り・金貸しの森山銭太郎(演:前原瑞樹)は、悪役というより制度の象徴として配置されている
- 松乃家の父・松野司之介(演:岡部たかし)の選択が、借金という現実を家族に残す
- 完済は救いであり、同時に次の波への入口として描かれる
本記事の「借金総額」および「現代換算」は、作中で明確な金額が示されていないため、台詞・返済描写・史実資料の範囲から推定したものです。換算方法により幅が出る点、受け取り方に個人差がある点を前提に、誇張せず「規模感」として整理しています。
情報ソース一覧(参考)
- note:第28話の整理(給金20円の提示回):
トキの女中の給料20円は、どれぐらいの価値?「ばけばけ」解説|大森拓也朝ドラ『ばけばけ』のヒロイン・松野トキ(演:髙石あかり)のモデルは、小泉セツ(こいずみ・せつ)さんです。 小泉セツさんは、日本の怪談や文化を世界に紹介した作家・小泉八雲(本名:ラフカディオ・ハーン)の妻です。 「ばけばけ」第28話|錦織から... - ステラnet:第18週予告(借金完済の流れ):
第18週の「ばけばけ」は……松野家、ついに借金完済! トキ(髙石あかり)たちはヘブン(トミー・バストウ)に感謝を伝え、借金完済のパーティーを開催するが…… | ステラnetついに借金を返済したトキ(髙石あかり)、司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)。ヘブン(トミー・バストウ)に感謝を述べる一同は、銭太郎(前原瑞樹)も交えて借金完済パーティーを開催する。 - マグミクス:借金比喩(宍道湖)・史実資料(家禄奉還金)・返済描写の整理:
「宍道湖を埋める」ってどんだけ? 『ばけばけ』松野家の借金総額が気になる視聴者続出 資料で分かる「失った額」が衝撃 | マグミクス連続テレビ小説『ばけばけ』の松野家の借金総額が気になる人が多いようです。


コメント